危険物取扱者試験は消防法に基づく国家試験として、委任を受けた消防試験研究センターが実施する。全国で年間2回から4回程度、需要の多い乙種4類だけは東京でほぼ毎月行われている。受験地の制限はなく、全国どこで受験しても差し支えないが、合格した場合は受験地の都道府県知事に免状申請することとなるので注意が必要。甲種は受験資格の制限があるが、乙種・丙種は受験資格がなく誰でも受験することが可能である。乙種1類から6類まですべての試験に合格すれば、甲種取扱者同様にすべての危険物を取り扱うことができ、甲種の受験資格のない人はこの方法で取得するケースもある。
危険物取扱者試験は3科目あり、所定の時間内にすべての科目を受験する。ただし、既所持資格などにより一部科目の免除制度がある。
合格点は、科目免除の有無にかかわらず受験するすべての科目の正解が60%以上あることである。
■甲種
5者択一で、試験時間は2時間30分
・危険物に関する法令:15問
・物理学及び化学:10問
・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:20問
■乙種
5者択一で、試験時間は2時間
・危険物に関する法令:15問
・基礎的な物理及び基礎的な化学:10問
・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:10問
■丙種
4者択一で、試験時間は1時間15分
・危険物に関する法令:10問
・燃焼及び消火に関する基礎知識:5問
・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:10問
■乙種の複数類同時受験
乙種の一部の類の免状を既に所持する者が、乙種の未取得の類の受験を希望する場合は、都道府県によっては同一試験日に最大3つの類までを同時受験することができる(受験料は各類ごとに必要)。法令に基づく国家試験ではあるが、制度の詳細が都道府県や財団法人に委任されているため、ある程度の地域別の裁量(差異)が許されており、県によっては複数類同時受験を認めないところもある。このような場合に、短期間での複数類取得を目指すときは、他の都道府県で受験することが必要となる。
■受験資格
<甲種>
大学等(大学、短期大学、高等専門学校及び大学、短期大学、高等専門学校の専攻科、外国における大学等、防衛大学校、職業能力開発総合大学校、職業能力開発大学校、職業能力開発短期大学校、その他)において化学に関する学科等を卒業した者
大学等(大学、短期大学、高等専門学校、大学院、放送大学,放送大学大学院、大学、短期大学、高等専門学校の専攻科、防衛大学校、防衛医科大学校、職業能力開発総合大学校、職業能力開発大学校、職業能力開発短期大学校、水産大学校、海上保安大学校、気象大学校、外国における大学等、その他)において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
乙種危険物取扱者免状を有する者(乙種危険物取扱者免状の交付を受けた後、危険物製造所等における危険物取扱の実務経験が2年以上の者)
その他の者(修士、博士の学位を授与された者で化学の事項を専攻した者(外国の同学位も含む。)、工業の教科に関する高校の教員の普通免許状を有する者(教科の専攻科目が化学に関するものであるもの。))
<乙種>
指定なし
<丙種>
指定なし
また、免状交付についても、受験資格があり合格した者は誰でも免状交付を受けることができる。